過バライ金請求では取引履歴を確認するのがポイント!

払いすぎた借金を返金してもらうことができる過バライ金請求、今でこその数は少なくなっていますが、過去に大きな利息でお金を借りたことがあるという人は過バライ金請求が可能になるかもしれません。そもそも、過バライ金請求は、法律で定められている利率15パーセントから20パーセント以上の契約で適用されることになります。つまり、利息があくまで良心的な数字である場合には過バライ金請求が適用されない事もあります。

過バライ金請求には取引履歴が必要

まずは過バライ金請求が可能かどうかの確認をしていくわけですが、多くが弁護士や司法書士に過バライ金請求について相談していくことになります。弁護士や司法書士など、過バライ金の専門家であれば、過バライ金請求が可能かどうかの確認もしてくれますし、その後の返還請求、手続き等もすべてお任せすることが出来ます。その分料金は発生することになりますが、この分野に関しては過バライ金請求のプロにすべて任せる方が賢明といえます。

ただ、中には過バライ金請求ができるのかできないのか、その点だけを確認していきたいという人もいるでしょう。それこそ、弁護士や司法書士に依頼をするにしてもまずは自分の借金の状態を把握しない事には話になりません。そこで、まずポイントとなってくるのが過バライ金請求の前の取引履歴の取り寄せです。

取引履歴とは、その名の通り、各業者との契約の内容、利息や借入金額、返済金額などより詳細な情報が含まれています。この取引履歴はすべての業者で取り寄せが出来ます。もちろん、複数の業者に借り入れをしていた場合にそれらすべてが一つの取引履歴に載るというわけではないため、取り寄せの際にはそれぞれの業者一つ一つに連絡を入れ、取引履歴を取り寄せる必要があります。こうした取引履歴の取り寄せが面倒だという人が、すべての過程を弁護士や司法書士に依頼するというわけです。

とはいえ、この取引履歴を取り寄せる方法は決して難しいわけではありません。それこそ、大手の金融業者であれば電話一本で取引履歴の取り寄せが可能なところもあります。中には取引履歴の取り寄せのために既定の書類を取り寄せ提出しなければいけないケースもありますが、それもあくまで簡易的な書類です。取引履歴の取り寄せの代表的な方法として、まず各金融業者のサービスセンターに電話をかけることからはじめていきましょう。

取引履歴を取り寄せる手順

電話口で、取引履歴の確認をしたいと伝えればオペレーターが手順通りに手続きに入ってくれます。その際、取引履歴を何に使うのかと質問がありますが、これも簡単に答えていきましょう。よく使われるのは取引履歴を取り寄せて契約内容を改めて確認していきたい、というセリフです。これだけでもオペレーターは納得してくれますし、そこまで心配しなくても不審に思われることもありません。ここで過バライ金請求に使いますと馬鹿正直に答えなくても、事は進んでいくので心配ありません。

ここで注意が必要なのが、いつからいつまでの取引履歴が必要かという点です。本来、過バライ金請求のために取引履歴を取り寄せる場合には、契約当初、一番最初からの履歴が必要です。電話口でも最初からの取引履歴をくださいと、しっかり伝えるようにしましょう。この取引履歴は、その後過バライ金請求を行うときにも必要になってくるため、取り寄せた場合にはしっかり保管しておくといいでしょう。

取引履歴の取り寄せは誰でも手軽に行うことが出来ますが、ただ注意が必要な点も出てきます。そもそも、過バライ金請求の可能性がある場合、各金融業者もバカではありません。返済中であれば、変に返金額を多く取られるくらいならと電話口で和解の交渉に入るケースもでてくるわけです。もちろん、すべての金融業者がそうというわけではありませんが、電話口で借金をゼロにします、減額します、などと言われた時にはそれなりの過バライ金請求額が期待できるということです。借金がゼロになるのであれば、とその交渉に応じてしまいたくなる気持ちもわかりますが、ここはぐっと我慢が必要です。冷静になって取引履歴の取り寄せを行い、後で過バライ金請求をした方がプラスが多くなっていくはずです。

過バライ金請求はプロに依頼する

過バライ金の返還請求に入る際には、過バライ金について専門の知識を兼ね備えたプロのお願いしていきましょう。それこそ、都市部では過バライ金請求を得意とする弁護士事務所、司法士事務所がいくつかあります。料金だけを見て選ぶのももちろんいいのですが、より親身になって相談に乗ってくれるところ、自身の利益がより多くなるであろう事務所を見極めることが大切です。

中には、過バライ金請求に関しても取引履歴の取り寄せと一緒で自分で行ってしまえるのではと思われる人もいるでしょう。確かに、ある程度の知識を持った人であれば過バライ金の交渉事についても難なくこなせる場合もあるでしょう。とはいえ、やはりこの過バライ金請求において素人が闇雲に手を出すのは非常に危険な行為です。時に、過バライ金請求の確認のため取引履歴の取り寄せを過去に行ったことで、非債弁済を業者に主張されるケースも考えられます。

非債弁済とは、債務者が債務がないと分かっていたのにも関わらず返済を続けていた場合、その返金は出来なくなるというものです。例えば、過バライ金請求ができるのかどうか気になって数年前に取引履歴を取り寄せていたとしましょう。この時、すぐに過バライ金請求へと行動に移していればまだ話は変わるのですが、そのままの状態を放置して、返済を続けた場合はその後の過バライ金請求には応じられなくなる可能性があるということです。こうした事例は少なくありません。ここまでくると素人にはどう対処いていいのかわからなくなりますし、そうなる前に過バライ金の専門家にすべてを相談、お任せしてしまうのが賢明というわけです。

また、借金を延滞している人が過バライ金請求のために取引履歴を取り寄せる場合にも気を付けておきたい点があります。債務者は延滞をしている事実に気後れを感じ、取引履歴をうまく取り寄せることが出来ない、そんなケースも多発しています。確かに延滞をしていれば、オペレーターにいざその理由を聞かれ、困ってしまうこともあるでしょう。こちらに非がある分、相手に強く出られると何も言えなくなるのは当然のことです。

ただ、これも言い方次第でどうとでも対処できます。まず、延滞の理由を聞かれた時には正直にその理由を話していきましょう。そして、返済の意思があること、ゆっくりでもしっかりと返していくと伝えておけば相手からの信頼を勝ち取ることもできます。ここで何も言わずに黙り込んでしまえば、業者側からの信用もがた落ち、後々の取引にも支障を来します。それこそ、過バライ金請求のために取引履歴を取り寄せることすら難しくなります。

何より、過バライ金の確認のための取引履歴の取り寄せは債務者にとって大切な権利です。そもそも延滞があるからといって取引履歴を取り寄せできないということはなく、そこは他の債務者と同じ、平等な立場でサービスを利用することができます。まずは落ち着いて、事実だけをしっかり業者のオペレーターに伝えること、この点を意識していくといいでしょう。

もし、こうした工夫でも自分では取引履歴が請求できなかったという場合、やはり立場的に強い弁護士や司法書士を介していくのがおすすめになってきます。それこそ、第三者の立場で客観的に物事を進めていってくれるので、当事者としては安心して過バライ金請求すべてを任せることが出来ます。

取引履歴だけでは過バライ金請求できない

そして、過バライ金の確認のための取引履歴、これを取り寄せてからも、過バライ金請求がすぐにできるというわけではありません。そもそも、取引履歴を確認して、過バライ金があるのかどうか、正しい計算をしていかなければいけないわけです。それを引き直し計算といいますが、取引履歴をみて契約時の利息、借入金額から正確な過バライ金を計算していきます。本来支払うべき返済額をはじき出し、それと自分が実際に支払った額とを比べていきます。自分が払った額が多ければ、その分を過バライ金として請求することが出来ます。

この引き直し計算は本来、弁護士や司法書士に取引履歴を見てもらいお任せするのがベストですが、自分でも計算できないわけではありません。ただ、計算自体が複雑なため、人によっては時間がかかりすぎてしまいますし、その数字が正確なものなのかどうかも確認できません。取引履歴を取り寄せても、引き直し計算を間違えて過バライ金請求をせずに損をしてしまった、こうした事例も少なからず出てきてしまいます。

過バライ金請求の可能性が少しでもある場合、まずは取引履歴を取り寄せることが第一ですが、次のポイントは引き直し計算の正確さにあります。もしも素人が行う計算に不安が残る場合には、やはり弁護士事務所、司法書士事務所を最初から頼るようにしましょう。それこそ、計算に時間がかかることがありませんし、正確な数字を把握して実際の過バライ金請求へと駒を進めることが出来ます。

ちなみに、過バライ金請求が出来るのは、返済完了時から10年以内のものです。返済が終わってから10年以上経過したものに関しては過バライ金があったとしても返還請求をすることはできなくなります。過去に借金をしていた人、全員が過バライ金請求ができるというわけではない、この点はしっかり押さえておきましょう。

ただ、逆に言えば、返済完了日が10年以内であれば過バライ金請求になんの問題もありません。それこそ、10年以上前に契約をしていたとしても、返済完了日から10年がたっていなければ過バライ金請求の対象となるわけです。過バライ金請求の可能性があるから一度確認していきたいという場合には、この10年という期間を考慮して精査していくようにするといいでしょう。

そもそも、取引履歴を取り寄せること自体は過バライ金請求が可能かどうか、確認するために行うものです。もうすでに借金を完済している人であれば、単純に各業者のコールセンターに電話して取引履歴を請求、対応を求めればいい話です。この確認作業だけで、あわよくば新たな収入が得られるかもしれない、お金が返ってくるかもしれないとなれば、取引履歴を確認するにこしたことはありません。

元々は自分が借りていた負債ですが、そもそも借りていたもの以上のものを返済して損をしているのは債務者自身です。不当な取引で自分が損をしていたかもしれない、それを返してもらう請求なのですから、過バライ金請求や取引履歴の取り寄せ自体に気後れを感じることはありません。過バライ金請求、さらには取引履歴の確認作業は債務者にとっても大切な権利であること、この点はしっかり押さえておきましょう。

借金を完済しているケースとは違い、今現在返済中だという人の場合、中には過バライ金請求の段階で注意が必要なケースも出てきます。先にも挙げたように、借金の返済中、一度取引履歴の取り寄せを行えば、その時点で契約内容を把握していると判断されてしまいます。また素人が取引履歴を見て引き直し計算をしたところで、その結果が間違っていれば、最悪の場合後々になって債務者自身が損をする可能性も出てくるわけです。

こんな時にこそ、弁護士事務所、司法書士事務所を活用していきたいものです。返済中であればコールセンターの電話口で取引履歴を取り寄せた段階で、過バライ金対応の交渉が行われることも少なくありません。素人判断では時に損をすることも考えられるため、不安感が強いという人こそ法律の専門家に依頼をしていきましょう。過バライ金請求は借金の返済中でも可能、さらには取引履歴も自由に取り寄せが出来ます。とはいえ、返済中という時点で交渉が完済時に比べて難しくなるため、最初からすべてをプロに任せた方が得策ではあります。変に交渉が躓いて、いつの間にか金融業者の意のままに事が済んでしまえば、それこそ過バライ金を請求し損ねて泣き寝入りしてしまうことになります。そうならないためにも、取引履歴を取り寄せる段階で自衛策を打っておくことが大切です。

最近でこそ、過バライ金の返還請求はそう珍しいことではなくなっています。CMや雑誌広告などでも過バライ金の返還請求について宣伝しているものは少なくありません。実際に街中でこうした過バライ金請求の広告を見たことがある人も少なくないでしょう。ただ、だからといって素人が出来るのはせいぜい取引履歴の取り寄せ、その取引履歴を見てからの引き直し計算くらいのものです。この時点で人によっては難しい場面も出てくるため、早め早めに信頼できる弁護士、司法書士を探しておきましょう。

CMや雑誌広告などで過バライ金の返還請求について宣伝している弁護士事務所、司法書士事務所はより多くの過バライ金請求事例をかかえています。経験数が豊富な分、それぞれの過バライ金返還請求に臨機応変に対応してもらうことができるわけです。もちろん、大手の弁護士事務所、司法書士事務所であれば過バライ金の返還請求に際して高額の費用を請求されることもあります。ただ、この費用に関しても過バライ金の返還請求で受け取ったお金から差し引きして支払うことも可能です。つまり、過バライ金の金額次第では事務所の選択肢の幅も大きくなっていくというわけです。

過バライ金の返還請求のためにどの弁護士事務所、司法書士事務所を利用していくのか、その前段階での準備で取引履歴の取り寄せは必要になってきます。もちろん、これは既に借金を完済している人に限りますが、実際に過バライ金はいくらあるのか、過バライ金から自分が得られる利益はどの程度なのか、弁護士や司法書士を雇う場合にはしっかり確認していきましょう。過バライ金確認のための取引履歴の具体的な請求方法、これは先に挙げた通り、多くはコールセンターに電話連絡を入れることで対処してもらうことが出来ます。借金を完済済みの人はまず、ここから過バライ金請求のため行動に移していくことです。

借金を完済しておらず、今現在返済中だという人の場合、先に挙げたように最初からすべての作業を専門家にお任せしていきましょう。まずは取引履歴を弁護士、司法書士を通して請求していくこと、この段階で利益ができるのかどうか、プロが判断してくれます。そこから過バライ金請求を行うのであればプラスαの費用が発生しますし、そうでなければ作業はここでおしまいということになります。

過バライ金請求の際に必要な取引履歴について、どんなケースの場合でも過バライ金の内情を知るためには必要不可欠なアイテムということ、この点は債務者であればしっかり押さえておきたいポイントです。

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