ライフカード株式会社はクレジットカード事業を行っている会社です。2011年まで存続していた株式会社ライフはアイフルに吸収合併されています。旧ライフカードを利用していて過バライ金が発生していた人は、アイフルが請求先となる場合があります。いずれにしてもアイフルグループですので、過バライ金請求に対応は厳しいです。
ライフカードの過バライ金請求に対しては、裁判をせずにスピード回収をするのか、裁判をしてじっくり回収するのかを最初に選びましょう。ライフカードにはショッピング枠とキャッシング枠がありますが、過バライ金請求の対象となるのはキャッシング枠のみという点にも注意です。
目次
「ライフカードの過バライ金請求への対応や返還割合は?」
過バライ金請求への対応は会社によって大きく変わってきます。一般的に、資金力がある会社はすんなりと返還に応じてくれる傾向です。ライフカードはアイフルグループであり、資金力の面で不安があるため、過バライ金請求への対応は厳しいようです。個人で交渉をしても2割程度の低い返還割合になってしまったり、そもそも「弁護士に相談をしてください」と言われて相手にされなかったりという結果になるのではないでしょうか。弁護士や司法書士を通ると交渉が成功する可能性は上がりますが、それでも4割~6割程度の低い返還割合になる傾向です。回収にかかる期間は3ヶ月~6ヶ月程度が目安です。
裁判をやれば基本的に100%の過バライ金が戻ってきます。さらに、法定利息の5%も上乗せして回収をすることができます。ライフカードへ過バライ金請求をする場合にはじっくりと時間をかけて裁判までやり、100%の過バライ金を回収することがおすすめです。法律事務所で相談をするとき、裁判をやる可能性についてもしっかりと説明してくれるかどうかをチェックしておきましょう。
「過バライ金請求のシミュレーションや流れ」
2018年1月1日に過バライ金請求の依頼をしたとします。過バライ金請求をするときには、まずは取引履歴開示請求をすることから始めます。取引履歴開示請求は弁護士に依頼をせずに自分でやることも可能です。電話一本でも請求できるので、時間を短縮したい人などは自分で取引履歴開示請求をしておくというのも1つの手です。
取引履歴が届いた後、専門家の手によって正確な過バライ金の金額が算出されます。ここまで40日程度が目安です。依頼者がスピード回収を希望する場合にはライフカードと交渉をし、和解に持ち込みます。請求書発送から2週間程度で和解ができる可能性があります。和解成立から過バライ金の入金までは2ヶ月くらいが目安です。2018年1月1日に依頼をしていたなら、3月30日くらいに入金されることが期待できます。
裁判をやる場合にはもう少し時間がかかります。裁判をやって全額の過バライ金を取り戻す場合には、5月31日くらいに入金が反映されると考えておきましょう。法律事務所によって方針は異なり、裁判をやらずにスピード解決を目指すという方針の法律事務所もあります。裁判までやって100%の過バライ金を回収したい場合にはあらかじめその旨を弁護士に相談しておきましょう。
「ライフカードの過バライ金請求への対応は?2018年のデータ」
2018年の最新データによると、ライフカードへ取引履歴開示請求をしてから実際に取引履歴が送られてくるまでは平均して40日程度となっています。ライフカードは少し取引履歴開示請求への対応が遅い傾向です。ライフカードへの過バライ金請求をスピード解決した事例も紹介します。最新の解決事例として、2017年6月2日が受任日、7月25日に和解が成立、12月28日に入金が反映されて20万9000円が返還されたという事例などがあります。
「過バライ金計算時の注意点!キャッシングのみが対象」
ライフカードにはショッピング枠とキャッシング枠がついていますが、過バライ金請求の対象となるのはキャッシング枠です。ショッピング枠については仮に年20%を超えた手数料を支払っていたとしても過バライ金は発生しません。ショッピング枠までも一緒に計算をしてしまわないように注意をしておきましょう。ライフカードへ電話をして個人で取引履歴を取り寄せることもできます。まずは自分で計算をしてみたいという方は個人で請求をしてみましょう。
「過バライ金請求を弁護士に依頼するときにかかるコストは?」
過バライ金請求にかかる費用は法律事務所によって異なっています。
相場で裁判なしで解決した場合は18%~20%で裁判を行って解決した場合は+5%程度と考えておくとよいでしょう。裁判をしたほうが手元に戻ってくるお金は多いので金額だけで考えれば裁判をしたほうがお得になっています。
「ブラックリストにのるの?過バライ金請求のデメリット」
現在では過バライ金請求をしてもブラックリストにのらないばかりか、信用情報にいっさい情報が記録されないようになっています。そのため、過バライ金請求をするだけならば基本的にデメリットはありません。ただし、過バライ金請求をするとライフカードは解約されるので、キャッシング枠だけでなくショッピング枠についても利用ができなくなります。その点については理解をした上で申し込みをしましょう。
過バライ金を引き直し計算した後、借金が残っているケースもあります。例えば、ショッピング枠の残高が30万円、キャッシング枠の残高が50万円あり、過バライ金が70万円であったとします。すると、トータルの債務が10万円残ってしまうので、任意整理という手続きになってしまいます。過バライ金請求をするだけなら基本的にデメリットはありませんが、任意整理などの手続きになってしまうとブラックリストにのってしまいます。弁護士や司法書士に相談をする時点で債務整理になるかどうかを確認しておけば問題はないはずです。
「ライフカードは会社更生法の手続きをしている?過バライ金への影響は?」
ライフカードは2000年5月に会社更生法の手続きをしています。会社更生法以前の過バライ金について返還すべきか否かという点で争いがありましたが、現在では請求ができない方向となっているようです。しかし、2000年5月の会社更生法以降に過バライ金が発生している場合には問題なく過バライ金請求ができますので、専門家に相談をしてみましょう。
「過バライ金請求をする場合には法律事務所をしっかりと比較することが大切」
過バライ金請求はどの法律事務所に依頼をしても同じ結果になるわけではありません。最近では裁判までやらないと100%の過バライ金を回収することは難しくなっていますので、裁判をやる可能性についてもしっかりと説明をしてくれる弁護士のほうが信頼できるでしょう。着手金や成功報酬などのコストについても法律事務所によって異なっています。
どの法律事務所が一番ということは人によって異なる問題です。実際にいくつかの法律事務所で面談を受けてみて、一番信頼できると思った事務所で正式な依頼をすることがおすすめです。過バライ金の金額が140万円以内なら司法書士にも依頼することができます。弁護士に比べると司法書士のほうがわずかに費用を節約できる傾向ですが、ケースバイケースです。